「Team Noah GR Supra GT4」
もてぎ戦リタイアも大きな収穫あり

2023.9.2-3

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 supported by BRIDGESTONE(S耐)に年間エントリーする「Team Noah GR Supra GT4」は、
9月2〜3日に モビリティリゾートもてぎ(栃木県)で開催されたシリーズ第5戦「もてぎ スーパー耐久レース 5Hours Race」のST-Zクラスに参戦。
レース序盤にコースオフを喫し結果的にはリタイアとなったが、メカニックたちが緊急作業での経験を積み、
また改良すべき点の発見やセッティングの煮詰めなど、今後のレースに向けての大きな収穫を得ることができた。

予選:8位 / 決勝:リタイヤ

「Team Noah GR Supra GT4」 <br>もてぎ戦リタイアも大きな収穫あり

福岡に本拠を置くTeam Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!“を合言葉に
九州のレーシングチームとして2018年よりS耐に参戦を開始。2021〜22年はホンダ・シビックTCRで、ST-TCRクラスチャンピオンを獲得した。
今季はマシンをGT4規定のGR Supra GT4 EVOへ替え、クラスも毎戦10台近くがエントリーする激戦区のST-Zクラスへステップアップ。
今回は芳賀邦行、蘇武喜和、岡原達也、そして清瀧の計4名で5時間レースに臨んだ。

MOTEGI RACE

今回の5時間レースに出走した車両は、ST-5クラスを除く8クラス45台。ST-Zクラスは、GRスープラ、新型Z、ポルシェ・ケイマン、アウディR8、メルセデスAMGと国内外のGT4マシン5車種計10台と相変わらずの激戦区となった。
予選前日の1日に行われた専有走行では、午前と午後の2セッションで4人全員が37周を走り込んだ。迎えた2日も厳しい残暑となり、午後の公式予選はA(芳賀)、B(蘇武)ドライバー2名のベストタイム合算で、総合18位、クラス8位。また岡原、清瀧も難なく基準タイムをクリアした。予選終了後にブレーキのトラブルが解消。決勝に向け明るいニュースとなった。

3日も朝から気温が上がり、決勝前のウォームアップ走行では、ブレーキの状態を確認。
気温33℃、路面温度42℃というコンディションの11時14分にレースがスタートした。今回は芳賀→蘇武→岡原→清瀧の順でゴールを目指す予定。
オープニングラップで芳賀は慎重に走ったこともあり順位を下げたが、その後は他クラスの車両をかわし総合順位を上げていた。
スタートから50分を経過しようとした25周目のS字2個目で脱輪からの単独スピンでクラッシュを喫し、緊急ピットインしガレージへ入れた。

車両は左側が傷んでおり足回りにまでダメージがある状態だったが、メカニックが囲み修復作業を開始。
作業は3時間近くかかったが、蘇武が確認のためにコースインし3周した。そしてレース終盤にはゴールのチェッカーを受けるために岡原がコースイン。
しかしクラッシュのダメージからか、走行中にシステムがダウン。走行は難しいと31周目にピットインして、残念ながらそのままレースを終えることになった。
結果は伴わなかったが、ブレーキのトラブルもクリアになり、その他にも改良点が見えて来た。
またメカニックも緊急の作業に対応し経験を積んだ。今回のレースの経験を今後に生かし、チームのレベルアップを図っていく。

次の第6戦は10月21〜22日に岡山国際サーキット(岡山県)において、3時間レースとして開催予定。

MEDIA RELEASEはこちら(PDF)

  • 芳賀邦行:

    クルマのアンダーステアが強かったのでそれを殺しながら走っていたのですが、後ろから(上位クラスの車両が)来るのが分かっていたので、そこに集中し過ぎて判断ミスをしてしまいました。今回は周りの皆さんに迷惑をかけてしまったので、速いクルマに慣れ自分自身もスキルアップしていかないといけないと感じました。来年また乗るチャンスがあれば役目を果たしたいです

  • 蘇武喜和:

    今回はこれまでずっと抱えていたブレーキの問題が解決したことが大きな収穫だったと思います。ただそれに合わせたセッティングが満足にできず、芳賀さんには乗りづらいクルマに乗ってもらわないといけなくて、そこは申し訳なかったです。次はクルマも速くなるし一歩ずつ確実に前へ進んでいけているので、来年に向けても残り2戦はもっと上を目指していこうと思います

  • 岡原達也:

    チェッカーを受けようとコースインしたのですが、システムダウンのトラブルが起きスピンしたのでピットインしました。これまでST-5クラスしか経験がなく、上のクラスはやはり難しいです。ST-2〜3クラスとの間合いが分からないまま終わったという感じなのでもう少しレースで経験を積みたかったのですが、これもレースでしょう。次にチャンスがあれば頑張りたいです

  • 清瀧雄二:

    今回はこれまでずっと抱えていたブレーキの問題が解決し、クルマが正規な状態になりようやくスタート地点に立てたということで大きな収穫になりました。レースはいろいろありますから、トラブルやアクシデントはどうしても起こってしまいます。次の岡山では今回の最後のトラブルも解消して上位を目指せるように臨みたいと思っています

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