2023.5/26-28
ENEOS スーパー耐久シリーズ2023に参戦する「Team Noah GR Supra GT4」は、
5月26〜28日に富士スピードウェイ(静岡県)で開催されたシリーズ第2戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」のST-Zクラスに参戦。
今回からGR SupraにはEVOモデルのコンバージョンキットを組み込み、激戦区のST-Zクラス10台中5位で完走。
シリーズ中盤から後半で戦うためののデータを多く収集した。
予選:9位 / 決勝:5位
福岡に本拠を置くTeam Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!“を合言葉に
九州のレーシングチームとして2018年よりS耐に参戦を開始。2021〜22年はホンダ・シビックTCRで、ST-TCRクラスチャンピオンを獲得した。
また富士24時間レースでは2018年と2022年の2回、ST-TCRクラスの優勝を飾っている。
今季はマシンをGT4規定のGR Supra GT4へ替え、クラスも毎戦10台以上がエントリーする激戦区のST-Zクラスへステップアップ。
このレースから改良モデルと同じコンバージョンキットを組み込んだGR Supra GT4 EVOとなり、
塚田利郎、蘇武喜和、金丸ユウ、大島和也、小串康博、芳賀邦行の6名で24時間レースに臨むことになった。
またワンメイクタイヤだったハンコックタイヤの工場火災により、ドライタイヤはブリヂストンを履くことになった。
今回富士24時間レースにエントリーした車両は、8クラス52台。
ST-Zクラスは、GRスープラ、新型Z、ポルシェ・ケイマン、メルセデス、アウディR8と国内外のGT4マシン5車種計10台だった。
26日は晴れ/ドライのコンディション。公式予選はA、Bドライバー2名のベストタイム合算で争い、
塚田と蘇武のタイム合算の結果、総合17位、クラス9位となった。
3日間の入場者数は4万7000人、コースサイドには数多くのテントが並びバーベキューを楽しむファンが増えた。そして27日の14時59分に日本一長い耐久レースが始まった。スタートを担当したのは金丸だったが、スタート違反でドライブスルーのペナルティを受け順位を上げることができず。大島、塚田とつなぎ日が落ちると恒例の花火が打ち上がった。花火の最中にST-Zクラスの1台が激しくクラッシュし、このレース初のセーフティカー(SC)が導入となった。夜間走行になると、蘇武、金丸が2スティントを連続して担当するが、ピット作業中の作業違反で60秒ストップのペナルティを受け、なかなか思うように順位が上がらない。しかし耐久レースは大きなトラブルなく最後まで走ることが肝要だ。その後は塚田、大島とつなぎ、義務付けられたリペアタイムを利用してブレーキ系を交換した。
夜が明けようとしていた3時半過ぎに1台の車両が接触を受けて激しくクラッシュ。これでSC導入から赤旗が振られて中断。
レースは5時までストップすることになった。この時点でTeam Noah GR Supra GT4はクラス6位まで順位を上げていた。
すっかり明るくなりレースはリスタート。夜が明けてからは金丸、芳賀がドライブを担当。
その後も蘇武、金丸、大島とつなぎ順位をキープした。レース終盤、クラス2位を走行中の車両が接触からダメージを負いピットイン。
これで順位をひとつ上げた5位となり、最後は小串がフィニッシュを担当。
15時過ぎに671周、3061.773kmを走り切りスタートから順位を4つ上げた5位でゴールした。
今回のレースを完走することで多くのデータが収集でき、また車両の改善点、新たに履くことになったブリヂストンタイヤの性格も見えて来た。
次の第3戦SUGOラウンドはスキップし、チームの地元オートポリスで7月29〜30日に開催される第4戦に全力を挙げる。
MEDIA RELEASEはこちら(PDF)
塚田利郎:
スープラはEVO、タイヤはブリヂストンになって初めてのレースで、最後まで戦っているという感覚でレースができたというのは、私たちが望んでいるとおりになっているのかなと思います。次はオートポリスなので、表彰台を狙うようなレースをしたいです
蘇武喜和:
フリー走行から決勝に向けての走りを重ねていたので、上位勢とそう変わらないタイムで走れましたし、一歩ずつ進歩したレースになりました。クルマも乗りやすくなって来たしバランスも取れるようになりました。次のオートポリスでは上位を狙いたいです
金丸ユウ:
今回呼んでいただいて短い期間だったのですが、良い雰囲気の中に入れてもらいました。もっとクルマを速くなるように作り込みたかったのですが、セット等苦しんでしまい悔しい気持ちがいっぱいです。大きなトラブルなく走り切れたのはチームのおかげです
大島和也:
初めてのチームで緊張していたのですが、温かい雰囲気で真剣ながらも楽しくレースをすることができました。GT4のクルマはほぼ初めてだったので、ちょっと戸惑いもあったのですが、勉強させてもらいました。今後もこのチームで経験を積めればと思います
小串康博:
無事にチェッカーを受けるという責任重大な仕事だったので、とても緊張しました。こういうプライベートチームとしてチームワークで最後まで生き残れたのはチームみんなのおかげです。”4人のカズキ”(20号車Z)に勝てたというのは帰ってからも自慢します
芳賀邦行:
体調が優れず1回のスティントしか乗ることができませんでした。慣れていないこともあり思っていたとおりにクルマを動かせず難しかったですね。ちょっといろんな意味で準備期間が短かったかなと。もてぎでも乗る予定なので準備を怠りなくやっておきたいです
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