2021.11.13-11.14
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookに参戦するTeam Noahの「おとぎの国 CIVIC TCR」は、
11月13〜14日に岡山国際サーキット(岡山県)で開催されたシリーズ第6戦(最終戦)「スーパー耐久レースin岡山」のST-TCRクラスに参戦。
マシントラブルを抱えながらもアウディRS3 LMSとのマッチレースを制して今季3勝目を挙げ、今季を締めくくった。
予選:2位 / 決勝:1位
福岡に本拠を置くTeam Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!“
を合言葉に九州のレーシングチームとして2018年よりS耐にフル参戦。
昨年は新型コロナ感染症の影響で参戦を見合わせたが、今季は2年ぶりに復帰し、前回の鈴鹿戦で今年のクラスチャンピオンを獲得した。
参戦車両は一昨年同様ホンダ・シビックTCRで、今回はレギュラーの塚田利郎、蘇武喜和、霜野誠友、清瀧雄二という4名で臨んだ。
ST-TCRクラスは今回も2台だけの出走で、全体では9つのクラスに55台がエントリー。
岡山はかつてF1パシフィックGPも開催されたコースだが、タイトなコーナーも多くランオフエリアも広くなく、
またピット数が多くないこともあり、クラスをふたつのグループに分け、それぞれで3時間のレースを行うことに。
ST-TCRクラスはエンジンパワーの勝る31台によるグループ1に区分された。
13日は晴天に恵まれ14時15分から公式予選が行われた。
予選はA、Bドライバー2名のベストタイム合算で争い、塚田と蘇武のベストタイム合算の結果、クラス2位、総合24位に。
また霜野と清瀧も基準タイムを難なくクリアした。
14日は13時33分にグループ1の決勝レースがスタート。塚田がステアリングを握りクラストップの#33アウディを追った。
しかし相手はエースドライバーでスタートしており、その差が30秒ほどまで広がった29周目にピットイン。ここで霜野に交代した。
#33アウディは48周目まで最初のスティントを引っ張りピットイン。霜野は52周目に#33アウディをかわしトップに浮上した。
しかし霜野のスティント途中からABSのトラブルが発生。
強制的に使えないようにして走行を続けていたが、今度は電気系のトラブルか、シフトアップができないトラブルも発生。
それでも何とかシフトアップはできるようになり、40周を走り69周目にピットインしアンカーの蘇武に交代した。
この作業で一旦トップと15秒差の2位へ順位を下げることになった。
蘇武は冷えてきた路面温度に気を配りながらブレーキがロックしないようにドライブを続けていたが、
ミッショントラブルも発生したこともあり慎重に周回。79周目のヘアピンで#33アウディを捕らえ再びクラストップに。
そして満身創痍のシビックで3時間、103周を走り切りトップチェッカー。結果的に#33アウディに2周差をつけてクラス優勝を飾った。
今季はST-TCRクラスへのエントリーが激減し、シリーズ序盤はライバル不在で1台だけのレースが続いたが、第3戦富士24時間からライバルも参戦。
しかし3戦連続2位となかなか勝てないレースが続いた。最終戦ではライバルに勝ち優勝を飾ろうと臨んだレースであり、1年を締めくくることができた。
来年もTeam Noahの活躍にご期待ください。
MEDIA RELEASEはこちら(PDF)
塚田利郎:
アウディに逃げられるのは予想どおりでしたが、蘇武、霜野選手のペースが良いので、食らいついて行けば勝機はあると思っていました。視界の中に入れておきたかったのですが、最初のFCY明けで上のクラスに周回遅れにされるころに離されました。不安になりましたが、想定内の射程圏内で交代できました。ライバルがいるレースで勝てて良かったです。
蘇武喜和:
路面温度が下がりリヤのブレーキロックがひどくなったので、そこは抑えて走りました。あとミッショントラブルも音がひどかったのでアクセルをオフにして気をつけながらのシフトアップでした。アウディともいいバトルができましたし、ゴールするには責任重大だったので、優勝できて良かったです。来年に気持ちよくつなげられたと思います。
霜野誠友:
やっと勝てました。途中でABSが使えなくなり、さらにシフトアップができないトラブルにも見舞われましたので、冷や冷やのドライブでした。最後のスティントは蘇武選手が何とかゴールまで持たせてくれて、結構ギリギリのレースになりました。ライバルがいるレースで勝つことができて本当に良かった。来シーズンも楽しみです。
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